中国にて“令和”の商標登録出願が相次ぐ

 4月1日、日本政府は日本の新元号を“令和”にすると発表しました。
 日本では新元号の発表に伴い、商標審査基準を改正し、原則、元号の商標登録を認めないことを明記しました。

 一方、中国においては、既に酒類の商標として“令和”が商標登録されていることがニュース等で話題となりました。上記中国の商標登録は、日本政府が新元号を発表する前に出願されたものであり、偶然、中国で出願された商標と日本の新元号とが重なったものです。

 しかしながら、4月1日に日本政府により新元号が発表されてから、中国での“令和”を商標とする出願が急増しており、発表から4月28日時点で1276件もの令和に関する商標登録出願がされました。このような中国での“令和”を商標とする出願は、日本への輸出品等に対してのビジネスチャンスとして捉えられたものと推測されます。

 中国の審査にて、上記の商標登録出願の多くは認められないと思われますが、今後も同様の商標登録出願がされるものと思われます。