【海外】《中国ニュース》第5回TM5会合が開催

 10月28日、29日、日米欧中韓の商標五庁(TM5)は、中国昆山において第5回TM5会合を開催しました。
 TM5は、ユーザーの商標及び意匠が世界各国で適切に保護、活用される環境を設備することで企業のグローバルな事業活動を支援することを目的として、2012年から国際的な協力を図っています。
 今回の第5回TM5会合では、TM5各庁は、悪意の商標出願をテーマに講演を行うと共に、「悪意の商標出願事例集」を完成させるために協力することで合意しました。
 悪意の商標出願とは、商標が登録されていないことを利用して、有名な地名やブランドなどの商標を海外で無関係な第三者が無断で商標出願・登録することをいいます。他人の商標を登録した悪意の第三者は、本当にその商標を使用したい者に対して高額でその商標権を売りつけ、また有名な商標の商品と自己の商品とを需要者に誤認混同させて購入させ、利益を得ようとします。このような、悪意の商標出願は、グローバル化の進展に伴い、世界各国で発生しています。
 TM5は、悪意の商標出願の対策として、2017年3月までに「悪意の商標出願事例集」を完成させ、TM5ウェブサイトで公開するとしました。また、TM5は、190ヶ国の政府機関、教育機関、企業など6700以上の会員からなる国際商標協会(INTA)と共催でジョイント・ワークショップを開催するとしています。