【国内】コスモ・バイオ、塩野義製薬からエクソソーム検出用抗体の特許権を譲受

7月25日、コスモ・バイオは、塩野義製薬の所有するエクソソーム検出用モノクローナル抗体(抗CD9、抗CD63及び抗CD81)の特許権及び出願案件並びに関連する抗体製品の製造、販売権に関する特許権譲受契約を塩野義製薬と締結しました。
エクソソームは、細胞から分泌された脂質二重膜で形成される直径40nm?150nm程度の小胞で、ヒトをはじめとする多くの生物の唾液、血液、尿、羊水、母乳等の体液中に存在しています。エクソソームは、近年様々なタンパク質やRNAが含まれている事が報告されており、様々な疾患の進行度や存在を示す指標(バイオマーカー)となるマイクロRNAで注目され、世界中で活発に研究が行われています。

今回の特許権にかかるエクソソーム検出用モノクローナル抗体は、エクソソーム表面に発現しているタンパク質に特異的な結合することで、簡便に高純度のエクソソームを単離することができるため、エクソソーム研究には不可欠とされている抗体です。

コスモ・バイオは、「本抗体を自社製造することで安定的な抗体の供給、エクソソーム研究に必要な新規試薬の開発を積極的に行うことができる。また、臨床検査薬製造の原料、新規治療法の開発など大量に抗体を必要とするユーザーの要望にも応えていく。」とコメントしています。