【国内】オムロン及びタニタ、体重計の意匠権侵害訴訟で和解

1月14日、オムロンが製造、販売している体重計にタニタが製造、販売している体重計が酷似しているため、オムロンがタニタを意匠権侵害で提訴していた訴訟で和解が成立しました。

タニタの製品は、透明なガラスの表面に電極部分があり、液晶画面に体脂肪率などを表示させるものでした。
一方、上記意匠権は、オムロンが2011年3月に意匠登録出願を行い、同年9月に意匠登録(登録第1425652号)されたもので、この意匠を施した体重計は、2011年9月の販売開始から約1年で100万台超を売上げていました。

オムロンは、「タニタが2012年10月に発売した製品は、実質的に同一であり、消費者が混同する可能性が極めて高い」と主張していました。一方、タニタは、「オムロンが出願していた時に、市場に出回っていた他の商品なども含めて検討したが、電極や液晶画面の位置などは体重計の基本的なデザインとなっており、類似には当たらない」と主張していました。第一審の東京地方裁判所は、タニタに約1億2900万円の支払いを命じる判決を下し、これに対し両社が知財高裁に控訴していました。

両社は、和解内容を明らかにしていませんが、オムロンヘルスケアは、「訴訟の経過、その他諸般の事情を考慮し、和解することとした。」とコメントし、タニタは、「裁判所からの和解勧告があったので応じた。弊社の主張を尽くした上での和解で納得している。」とコメントしています。