【国内】2016年の特許出願、中小企業の割合が過去最高

 特許庁は、2016年の中小企業の特許出願件数が5年連続で増加したと発表しました。また、特許庁は、2016年の全特許出願中、中小企業が占める割合は15.2%で、昨年の13.9%を上回り、4年連続で過去最高を更新したと発表しました。

 特許庁の発表によると、2016年の中小企業による特許出願件数は3万9624件で、調査を始めた2006年の3万9748件に次ぐ件数となりました。
 また、2016年は、過去に特許や商標などを出願したことがない中小企業による新規出願件数が2万件を超え、3年連続で増加となり、新規出願人数も前年比の12.5%増の1万2688人となりました。

 一方、中小企業による海外への特許出願件数は、2009年以降増加傾向にあるものの、海外出願率(国内出願を基礎出願とするPCT出願を除く)は15.6%で、大企業の34.2%に比べると少ないものとなっています。

 また、商標登録出願についても、2016年の中小企業による商標登録出願件数は7万8907件で、前年の6万4241件を上回り過去最高を更新しており、全商標登録出願における中小企業が占める割合は約59%となっています。

 なお、中小企業による意匠出願は2008年以降、ほぼ横ばいが続いています。