【国内】カプコン、コーエーテクモによる審決取消訴訟に勝訴

 3月29日、カプコンは、コーエーテクモゲームスより提訴されていた審決取消訴訟について、知的財産高等裁判所がコーエーテクモゲームスの請求を棄却する判決を下したと発表しました。

 この審決取消訴訟の対象となった特許は、「シリーズ化された一連のゲームソフトを買い揃えて行くことによって、豊富な内容のゲームを楽しむことができるようにする」システム(特許第3350773号)です。

 コーエーテクモゲームスは、2015年4月17日に上記特許について特許無効審判を請求しましたが、2017年3月24日に特許庁により本件特許を維持する旨の審決がなされました。そこでコーエーテクモゲームスは、2017年5月10日に知財高裁に審決取消訴訟を提起しましたが、今回これが棄却されることとなりました。

 カプコンは、「本件特許の有効性が知的財産高等裁判所に確認されたことになり、裁判所の良識ある判断が示されたものと考えている。」とコメントしています。一方、コーエーテクモゲームスは、「引き続き争う方針である。」とコメントしています。