【国内】WIPOが「世界知的財産権指標2016」を発表

 WIPOは、世界知的所有権指標(WIPI: World Intellectual Property Indicators)を発表しました。
 世界知的財産権指標2016によると、2015年の世界各地のイノベーターによる特許出願は、合計約290万件に達し、出願件数は2014年比で7.8%の増加となり、6年連続の伸びとなりました。
 中国は、特許出願件数が初めて年間100万件を超え、1ヶ国での特許出願件数で過去最多を記録しました。
 2015年に最多の特許出願を行った中国の件数は110万1864件です。以下、2位が米国(52万6296件)、3位が日本(45万4285件)、4位が韓国(21万3694件)でした。
 出願件数の伸び率としては、中国がもっとも高く、前年比18.7%の増加でした。なお、インドネシア(14.1%増)及びロシア(12.9%増)の伸びも高く、欧米や韓国でも出願件数は増えていましたが、日本は2.2%減でした。
 WIPO事務局長フランシス・ガリ氏は「技術革新が中国の経済戦略の中核になりつつある」とコメントしています。
 なお、2015年度の全世界の出願件数中における、アジアの割合は、特許出願数が62%、商標登録出願が55%、意匠登録出願が68%でした。