【国内】初の色彩商標、トンボ鉛筆の消しゴムとセブン-イレブン

3月1日、特許庁は、2015年4月から受付を始めた新しいタイプの商標の一つである「色彩のみからなる商標」について、この度、初めて商標登録査定を行ったと発表しました。
新しいタイプの商標は、「色彩のみからなる商標」「音商標」「位置商標」「動き商標」「ホログラム商標」の5つで、2月20時点で1494件の出願がなされており、内207件が登録されています。
新しいタイプの商標の出願件数で、一番多いのは「音商標」の517件です。「色彩のみからなる商標」は二番目に多く492件出願されていますが、今回まで登録とされた案件は存在しませんでした。
今回、初の登録査定がなされたのは、トンボ鉛筆の「MONO」ブランドの消しゴムでおなじみ「青・白・黒のストライプ」(商願2015-29914)及びセブン-イレブンの看板などに使われている「白地にオレンジと緑、赤のストライプ」(商願2015-30037)です。
指定商品・役務については、トンボ鉛筆は「消しゴム」のみ、セブン-イレブンは日用品の販売などとなっています。
トンボ鉛筆の「MONO」の3色柄は、消しゴム本体を筒状の紙製ケースで被覆した「MONO消しゴム」の発売始まった1969年から48年間変わっておらず、商品が増えても統一的に使用されていました。
トンボ鉛筆は、商標登録査定がなされたことについて、「多くの人々が長年にわたって指名し、使用くださっていることによる高い認知度、知名度のおかげ」とコメントしています。

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セブン-イレブンの色彩商標  トンボ鉛筆の色彩商標